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庵治石の概要
 
庵治石とは、学術的には細粒黒雲母花崗岩という火成岩の一種で、おもな成分は石英、長石、黒雲母を主成分とした鉱物組成をもつ花崗岩です。
 
墓石用に採掘される石の粒度は中目と細目がよく知られるところですが、中目と細目のおもな違いは粒度が異なる点で、岩石としての見地から分析すれば中目、細目の両者とも同じ組織と鉱物組成をもつ岩石です。
 
庵治石の魅力
庵治石(あじいし)が採掘されているのは彫刻家故イサム・ノグチ氏がアトリエを構えた町である香川県高松市牟礼町の五剣山の北に位置する牟礼町と庵治町に隣接する山々で採掘されています。
 
庵治石(あじいし)は、その品質の良さから最高級御影石として高い評価を得てきました。
 
庵治石の硬度は7度。水晶と同じクラス水準といわれ、経年劣化が少なく、硬質な硬い花崗岩ゆえに磨けば見事なまでの艶やかな光沢を放つことから数多くの人たちをその美しさで魅了してきました。
 
美しさという美観については各人の美意識の違いから主観的な好みや感性の範疇に属するものではありますが、それを感じさせるところが庵治石の庵治石たる石の持つ魅力ともいえます。

 

 

 

 
庵治石の特徴

一般的に庵治石の特徴とされ、庵治石の特徴を語る時には必ずといっていいほど語られます。
それは石全体に「斑(ふ)が浮く」といわれる石の状態をもつものをいいます。
 
「斑(ふ)」とは、部分的に透き通るような斑紋文様のことをいいます。
石の全面に斑(まだら)文様の様な斑(ふ)が全体的にバランスがとれている様(さま)が独特の美観を感じさせることから、「斑(ふ)が浮いた石」が珍重されてきました。
 
この庵治石の特徴とされる「斑(ふ)」にも大粒な文様の石もあれば小粒な文様の石もあります。
また、庵治石の「斑(ふ)」文様ですが、すべての庵治石に存在するものではなく、庵治石の中にはこの「斑(ふ)」文様の表れた状態が濃い石や薄い石もありますし、また斑文様の浮き出ない石もあります。
 
斑(ふ)が浮き出ていない石でも庵治石材産地で産出された石は正真正銘の庵治石です。
ちなみに、すべての庵治石が同じ文様の柄をもつものではないということは天然の岩石ゆえのことです。
たとえ、斑(ふ)の浮き出ていない庵治石であっても外観の見かけ上のほかには材質的な優劣はありません。
 
庵治石は硬質な花崗岩のため、大理石、安山岩、凝灰岩などの岩石とは比較にならないほど耐久性や耐候性に優れています。
 

 
庵治石の種類

 
一般的に墓石として流通している庵治石には、中目、中細目、細目(こまめ)があります。 
 
庵治石の色にも色々あり、白っぽいもの(白口)から黒っぽいもの(黒口)、青っぽいもの(糠目)や赤っぽいもの(さび)などがあります。見かけ粒のち密なものやそうでないものもあります。また、美観的には大理石のように流れ模様のような独特の模様を表すものもあります。
 
斑(ふ)についても斑(ふ)のあるものからないもの、斑(ふ)の大きいものや小さいもの、斑(ふ)の濃いもの薄いものなどがあります。
 
墓石素材として使用される庵治石には、中目、中細目、細目(こまめ)がありますが、岩石研究の専門家による分析によれば、見た目の粒度の大小以外は組織組成的には同じ組成の石という結果が出ています。
(庵治石関連リンク・参考文献リンク参照)
 
 
 墓石における庵治石の種類と特徴

 庵治石の種類と特徴 ※1

属性

 中目(ちゅうめ)

 中細目(ちゅうこまめ)

 細目(こまめ)

画像

※3

斑(ふ)

庵治石の特徴の斑(ふ)が浮くという状態をもつ

(※石によっては斑(ふ)の大きさや濃淡は異なることがあります)

硬さ

7 度 

粒度

細目に比べると雲母の粒は大きく雲母の割合よりも石英、長石の占める割合がやや多いように見える。

雲母が散らばっているように見える。

 雲母、石英、長石の粒は中目、細目に比べると中間的な存在。細目と比べると雲母の割合も比較的少なく、散乱している。

雲母の割合が多い。

雲母、石英、長石の粒が細かく緻密で密集している。 

模様

 石の模様は同じ採石場内であっても採石される石ごとにそれぞれ異なる。

色調

 白っぽい白口(しろくち)、黒っぽい黒口(くろくち)がある。

 

(補足説明)

ここで表現される白口、黒口の色表現は業界用語で言うところの色調表現となります。

一般的な色イメージでは、白口=灰色または銀色またはグレー色、黒口=ダークグレー色に近い色となります。

色相

※2

一般的に白いという印象を受ける 。細目と比較すると石英と長石の割合が多く、雲母が細目よりも大きい。それぞれの点在する間隔が全体的に分散し大きいのが特徴。

一般的に細目と中目の中間に位置するもので細目に非常に近い色相いである。

中目と比較すると雲母が小さく集合しているため全体的に黒い印象を受ける。一般的な黒口、白口の他に、ブルーグレーのように見える糠目(ぬかめ)などもある。糠目の属性は細目に属する。

※1 上記、比較表は一般的な範囲内で庵治石を比較したものです。厳密に細分化すると庵治石の種類は産出される採石場ごとに異なります。一件の採石場内においても複数の種類の石種や色調の石が産出されることもあります。したがって、実際の庵治石の種類は採石場の数に採掘される種類の数を乗じた数ということになります。
※2 庵治石は採石される丁場によって粒の細かさや色相い色調などは異なります。
※3 上記、サンプル画像は粒の密度の違いを目視できるように実際の石よりも少し拡大して掲載しています。
 
 
 
庵治石(墓石材)

 
墓石材として使用される庵治石は採掘される庵治石全体のほぼ1%程度の中の良質な原石が厳選されて使用されています。
 
墓石においての庵治石は一般的にその美観や選別上の違いから暗黙的に極上、最高級、特上、高級などの表現によって主観的な等級分けがされています。
 
大まかな選別手順は次の通り。
 
墓石における庵治石は、まず採石場において第1段階の厳選な選別がなされます。

次に加工所において第2段階の選別がなされます。 

さらに、加工工程の最終段階において色相(いろあい)や目相(めあい)、色調などにおいての第3段階の美観的選別がなされます。
 
※美観的選別は各事業所、加工所、販売店等の方針や美観の主観的な基準などにより異なります。
 
このように、墓石材としての庵治石は少なくとも三段階以上の選別の上に製品化され消費者の元に届きます。
  

 

  
庵治石石材産地について 
庵治石石材産地というと高級墓石の花崗岩「庵治石」が採れる所ということで知られています。
 
庵治石石材産地といってもピンとこない方のためにご案内すると、世界的に有名な彫刻家の故イサムノグチ氏や流政之氏らがアトリエを構えたところとしても知られています。
 
歴史的には源平合戦の屋島の戦いの舞台になった場所としても知られます。
 
また、庵治町においては映画「世界の中心で愛を叫ぶ(セカチュー)」ロケ地として知られ、四国の香川県、高松市の新名所となったむれ源平石あかりロード開催地としても知られるところです。
 
庵治石採石場の様子はこれら観光地からも一望できます。
 
下記、イメージは対岸の屋島側から採石場を撮影したものです。 
 
 
 
 
庵治石関連リンク 

 

岩石の専門家による庵治石の分析結果が見られます。 

 石からわかる地球の話/石材の地球の科学 

庵治石の関連リンク です。

 銘石 庵治石 http://www.ajistone.com/

 

 

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